「依存心を愛情と合理化してるひとは多いです。」
ラジオから聞こえてきた言葉にハッとした。
テレフォン人生相談というラジオ番組が
終わりの時間を迎えていた時に
締めの言葉がこれだった。
「依存心を愛情と合理化してるひとは多いです。」
なんとなくつけていたラジオから聞こえてきたので、
相談の内容を詳しく聞いていなかったけれど、
離婚だったり、妻に母を要求していたとか
なんかそんなような内容のことを話していたようだった。
「依存心を愛情と合理化してるひとは多いです。」
その最後の締めとしてパーソナリティーが使ったこの言葉。
これが今の自分にはグサッと突き刺さる。
僕の人生はまさにこれだった。
まわりの人々がみんな頑張っていて
僕だけが取り残されているように感じるのは
まさにこれだ。
子供のままで
自立できずに
43歳の中年になり
それでも誰かに依存し続ける
心の甘えが常にある。
恋愛にも
仕事にも
全てにおいて
僕は誰かに依存してるんだ。
自立するってなんだろう?
どうやって自立するんだろう?
自分でも気がついていたから、
大学出て就職し東京に赴任した後、
実家や両親に寄り付かない人生を送ったのかもしれない。
なんとか自分自身でやれるんだと
自分自身で思いたかったから。
でも、その時点でもう依存があったのだろう。
心はもうすでに削られていたのかもしれない。
やがて元妻にであった。
5歳年上の元妻だったけれど
僕が主導権を握り
引っ張っていかなくてはと
強く思っていた。
でも、実質的に
僕は母のように守ってくれる
身の回りのことを無条件に施してくれる
そんな女性を元妻に望んでいたと思う
母の役目と妻の役目を
知らず知らずに求めていた。
不倫したことも
僕の中では
母への愛情よりも
彼女への愛情が勝っただけのような
そんな感覚で
元妻ではなく
そとの女に愛情を向けてしまったような気がする。
全ては元妻への依存があった。
なんでも許して欲しかった。
なんでも支えて欲しかった。
なんでも賛同して欲しかった。
その相手がいなくなった時、
僕は実家に戻る選択をしたのかもしれないな。。。。
どんどん子供返りして、
何も自分でできなくなってる。
何も自分で決められなくなっている。
でも、両親に相談したり助けを求めたりもできない。
自立できない依存人間が
一人孤独に
何もできない、、、どうすればいい???誰か助けてください。
と、
頼る相手もいないまま
依存心だけが彷徨い、
孤独と不安だけが残る。
いつもいつも僕は女性がそばにいて欲しい。
いつもいつも愛し合っていたい。
でもそれも、典型的な依存なんだと
今日のラジオの言葉が突きつけてきた。
自立した大人の男にならなければ、
愛した相手を幸せにすることもできないんだ。
それは、たくさん稼いで何不自由ない生活を得ることなのか?
自分で自分の生活を切り開くことが自立することなのか?
「依存心を愛情と合理化してるひとは多いです。」
まさにこれが僕の人生だ。
付き合いが破綻するパターンは、
ここに起因している気がする。
そして僕は、
友人にも依存している気もする。
いや、
職場の人にも、
通りすがりの人にも、
出会った人全てに僕は依存している気がする。
そんな風に思い当たる節がいくつもある。
それまでは知らない間に両親が処理してくれていたかもしれない諸問題が、
自らで解決しなくてはならないのが人生なのに、
その術がわからないから、周りのせいにしたり、生きにくさを感じたり、、、、、、、
今頃そんなことに気がついても、
それこそどうやって克服する?
どうやって大人になる?
どうやって生きていったらいい?
そんな特別階級は子供の特権だ。
子供は周りの人々みんなが守ってくれるんだ。
そして少しかわいらしく、少し行儀の良い子なら、
周りの大人はちやほやしてくれるんだ。
そのままワガママに育って、
大人になって、
周囲がだれも助けてくれなくなって、
でも自分は子供のまま周りに依存し続けて、
でも自分は完全に自立した大人のつもりでいた。
タチが悪い。
こんなタチが悪い、性格がひん曲がった、幼稚な大人。
友人も恋人も職場からも見放され、
孤立した人生を突きつけられている。
生き方をしらないから、
依存人間のまま
のたれ死ぬのが、僕の人生みたいだな、、、、、、
がんばっているのに愛されない人 ナルシシズムと依存心の心理学 (PHP新書)
- 作者: 加藤諦三
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/02/15
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る