登山を始めてかれこれ15年近くになる。
そして、その体力作りの為に走り始めて、4年くらい。
最近は、山の中を駆け回るトレイルランニングにも熱心だ。
でも、ランを始めて少し立った頃、精神的に崩れ、堕ちて行き、引きこもった。
山はもちろん、近所を走ることもできなくなった。
自分で決めて外に出ればなんでもできるのに、
家で寝ているばかりの生活。
だれも止めてないのに、自分で全てを停止させてしまっていた。
今、休みになればどこかしらに走りに行ったり、山に登ったり、大会に出たり。
大会で納得いく走りができるように、普段から練習を積んだり、
自分でもびっくりするほど充実している。
仕事は二の次だが、打ち込めるものができたことが非常に嬉しい。
少しの金があり、打ち込めるものがあり、それに費やす時間と体力があり、
何よりも一緒に楽しめる仲間がいる。
一時の自分から考えたら、夢のような日々だ。
そしてそれを謳歌できるように、
大げさに言えば
”死ぬ気で遊んでいる”
自分の体力に挑んで、動けなくなる手前まで追い込んでいく先にあるゴールを
仲間と共有する幸せ。
引きこもっていた自分には、そんなものになんの価値も感じなかったし、
そんなことをしようとも思わなかった。
でも今は、動き回れること、汗を掻くこと、心臓がバクバクいうこと、笑ってられること。
そんなことが、とてもかけがえなく、そして嬉しい。
外に出て、太陽を浴びながら、死ぬ気で全力で遊ぶ。
自分に自信が少し持てるようになったと思う。