書くという意欲があるうちに続けて投稿する。
つき並みな、とても平凡な話だ。
仕事もなく、誰とも会わず、全てに自暴自棄になっていた時期。
たとえ誰かと話しても、なんとなく僻んでみたり、
うちの前を行き交う人を羨ましく眺めたり、
テレビの中で能天気に笑う人たちに怒りを覚えたりもした。
しかし、それだけネガティブでどうやったら笑えるのかもわからない時に、
それでも自分を笑わしてくれたのは、動画サイトでみた漫才やコントだった。
個人的に好きなネタは、ナイツさんのやつと、大吉華丸さんのやつだった。
気に入ったネタを何度も何度も見て、何度も何度も同じところで笑った。
ネタがわかっているのに笑えるのは、ものすごいことだと感心しながら笑った。
夜中に一人で動画サイト見ながら、笑っていた。
笑える自分がまだいることに、少し安心もした。
芸人さんに感謝しつつ、お笑いって必要なんだなーーーと思った。
ある時期までは、笑うことに抵抗があり、
笑ってる人に怒りを感じたりもしていたのに、
知らぬ間に、お笑いに関して感謝できるようになっていた。
そして、そんな怠惰な生活を何も言わずに信じて見守ってくれていた家族に
本当に心から感謝している。
高校や大学の友人も、自分の状況を知っていて付かず離れずの距離で
様子を見守ってくれていた。
たまに呼び出して、他愛もない話で気を紛らしてくれた。
格好悪い自分の姿を晒す事のできる友達に対し、
今後ずっと感謝と敬意を持って付き合って行ける仲間だと確信できた。
そして、落ちている間、自然に連絡を取らなくなった恋人には
自分が堂々とした姿で顔を合わせられる日が来るまで、
待っていてくれるんだと信じて、それを糧にすることができた。
彼女とは今も程よい距離感で付き合いを続けられている。
家族に守られ、友達に支えられ、恋人に糧をもらい、
そしてナイツさんと大吉華丸さんに笑顔をもらって自分は立ち直ることができた。
マイナスにどっぷり傾いた心を、
プラス方向に引っ張ってくれたみんなに、
心からありがとうと言いたい。